2019年06月02日

ゴールデンウィークオープン3日目 後半

昼ご飯を食べ、最終戦の相手は同大学出身にしてぽんと氏に引けを取らないオープニング研究家、antillesさん。CTWで当たった際はドローだったため、ここで決着をつけたいところです。

Final Round - VS antillesさん

僕が白番。双方シシリアンを好むので、シシリアンになるだろうと予想し、その通りのオープニングとなりました。

そして黒はキャスリングをせず、Qsideの体制を整えますが、ついに白から手を作ります。

17.f5 exf5まで
6R-1.jpeg

自分で仕掛けておいてなんですが、ここでポーンを取るか悩みます。ポーンで取るとh1のRが取られるため(それもまたそれで読む価値はありましたが…)、ナイトで取るのがとっさに思いつくことですが、ナイトで取ると、

18. Nxf5 g6 19. Bd4 Ne5 20. Bxe5 dxe5

6R-2.jpeg

と進み、弱点のはずのポーンも取れず白良くないかなと思い、本譜は18.Bf4としましたが、これが絶好のアタックチャンスを逃す手に。さらに言うならもう一度チャンスが訪れます。

18...Be7に対し、ここでもNxf5とするべきでした。
6R-3.jpeg

19...0-0で躱されたように思われますが、20.h4でダイレクトアタックするプランがありました。はじめはそちらで考えていたのに、いつしかセンターばかり見て忘れてしまっておりました。
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センターで押されない状態でかつダイレクトアタックをかませるので、白優勢というわけですね。

このビッグチャンスを逃した白は、黒の展開の良さが響く形となり、あまり少しずつ押されます。そうはいっても一応攻撃態勢に入ります。
28...Bf8まで

6R-5.jpeg

検討戦でどちらも「黒やること少ないし白のほうが良いのでは」となりましたが、解析かけると黒のほうが+1.0くらいでかなり有利な判定となってました。おそらく白からの攻めも強力ではなく(多分戦力不足)、黒が受け切れるからということなのでしょう。

そして本譜はその後時間切迫で致命的なブランダーをやらかし、敗北・・・

相手の陣形の弱点の咎め方を全て読みだけでやってしまったので、視野を広げて、盤面全体として有利かどうかを感覚的につかめるようになりたいと思った試合でした。

今度こそはと思いつつ負けてしまったのが悔やまれます。
次当たった時は勝たねば(使命感)

棋譜はこちら


というわけで、GWOは4.0/6.0との結果となり、8位とおよそスタートリスト通りの結果となりました。

そのあとは閉会式を見て、CTWの参加メンバー(そのあとどんどん増えたけど)で2次会に行き、ぽんと氏やまんまるさん、antillesさんなど、普段話す機会の少ない方々と話せてよかったです。

次の公式戦出場はいつかなぁ・・・クラブ選手権は(あれば)出ます

ではでは
posted by やぶこーじ at 21:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月26日

馬車道ミニチェス大会に行ってきた

お久しぶりです。やぶこーじです。

最近一気に暑くなってきましたね・・・。もはや7月のような気温。
twitterとか見てると、「令和ちゃん」が初めての夏だから加減が分からず気温を暴走させているといった話にもなっており、怪奇現象等を神の仕業とする日本人の性質がここに出てて面白いですね。

・・・横にそれましたが、ところで皆さんチェスプレイヤーなら、

一度は地面に埋め込まれた大盤でチェスを指してみたい!

と思うのではないでしょうか?ヨーロッパとかだとよく公園にありますね(多分)。僕もロンドンに行ったときに見かけました。
なおこのときは盤はあれど指している人はおらず・・・

(Chess in Britain (1)参照)
http://chesscourge.seesaa.net/article/448535208.html

しかし、ついにそのチャンスがありました!昨日横浜の馬車道でミニチェス大会があるということで、横浜に用事があったついでに観に行ってきました!(大会にドンピシャに着かないだろうと思って見に行って駒を適当に動かして満足して終わるはずだった)

そして会場に到着。馬車道とありますが関内に近く、根岸線から様子が見えるほどでした。

やはり盤が大きい!
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そして着いたときは1回目の大会が終わった後らしく、成り行きで2回目の大会に出場することに

主催の山田さん「決勝戦は大盤で行いまーす」
ぼく(なぬ!?勝たねば)

大会は5分切れ負けという厳しいルールですが、なんとか2連勝し、決勝へ進みます。
お相手は一橋大学の学生さん。大学のチェスサークルにどこか行けないか探しているようなので、TUCCをおすすめしておきました(笑)

そして試合開始。大盤で移動時間があるため、決勝だけ10分切れ負けです。
試合はルイ・ロペスからになりましたが、相手のブランダーを咎め、勝ち切り!

終局図はこちら
DSC02195.JPG

無事優勝して良かったです!

勝利したことももちろんですが、大盤で真剣勝負ができたのもまた良かったです!
ちなみに感想は・・・

・駒は意外と軽い。箸より重いものを持ったことがない・・・とかだけなければ持てる
・早指しなので盤内を人間が移動する速度(!?)がかなり重要
・急いで駒を移動したりするので走る走る、これがしんどい
・視点が上ではなく横に近いので、盤面把握むずい
・ただとても面白い

結論:駒を持ち運ぶことより、何度も移動するのが大変

とにもかくにも大盤でチェスを指すという貴重な経験が出来て良かったです。
主催および関係者の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

また、対局前後でも周囲を見ておりましたが、場所が観光地から少し離れていることもあり、人通りがまばらで、観ている通行人は少ない印象でした。ただ立ち止まって見ている人もそれなりにはいたので、ルール説明会や実況(局面解説よりは表情とかを見る感じ)も合わせて実施すると良いのかもしれないと思いました。

話に聞く限り、この盤は30年位前に作られたそう。しかしなぜチェス盤を作ったのか、それともチェス盤を作ったのではなくたまたま8x8の升目をデザインとして埋め込んだのか・・・。どちらにしてもこれは興味深いです。

とにもかくにも面白い一日となりました。ではでは

関連する写真を少し載せておきます。

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posted by やぶこーじ at 12:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月12日

ゴールデンウィークオープン2019 3日目(前半)

そして迎えた3日目。
朝起きた瞬間、頭がすっきりし、症状のほとんどが治っているなと感じたので参戦することとしました。
体が軽い・・・もう何も怖くない
そんな気持ちでした。

そして行の電車の中で次の相手を確認したところ、筑波大のじゃぱであった。ドラゴンを指すという噂を聞いたことはあった気がするが果たしてどうなるのか、不安ではありました。

そして会場に到着し、試合開始です。直前にぴよこに、「前ラウンドじゃぱに負けたので仇を討ってください!」と言われ、もう倒し切るしかありません。

5th Round - VS じゃぱ(筑波大)

オープニングは噂通り、シシリアンドラゴンになります。僕が黒番です。ドラゴンプレイヤーはあまり多くなく、僕が知っているのは僕のほかは東北大OBのあおばさんくらいですね。それであるがゆえにドラゴン使い同士ここで激突するのはなかなかに燃えるところであります。

14.g4まで。「ここまでテンプレ」感の強い展開ではありますが・・・。白はユーゴスラブアタックを仕掛けてきます。黒も攻撃の手を用意しないと一方的に潰されるので、考えたいところ。14...b5が出来るのかどうか勉強が怪しく覚えていなかったので、a6としてb5の準備をします。5R-1.jpeg

そして数手進み、初めて見る展開に。17...Be6まで。検討戦で分かったことですが、じゃぱは17.Nde2を準備しておりました。この手は白の守りの要となるc3のナイトを支える強力な手で、黒の攻撃方針が難しくなります。対して黒はe6の抑えが無くなったのでBe6とし、ビショップを白キングに向けます。
5R-2.jpeg

さて、ここからはドラゴンの醍醐味と言ってもいい試合展開となります。ドラゴンの場合、お互いがお互いのキングに対して一直線に攻撃する展開になることも多いオープニングで、センターを取りに行くことの多いチェスとはまた異なる展開になることが多いです。

そうなるとお互いの駒の働きとキング周りの急所、攻撃と守備の駆け引きなどを同時に考える必要があり、難解な局面になることも多いと感じます。1手の差で一瞬で勝敗がつくことも・・・。ここからは両者時間を使い考えていきます。

そして、おそらく勝敗を分けるであろう場面を迎えます。22...Qa5まで
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ポイントは23.h5が出来るのか否か。黒も白もキングへのダイレクトアタックの準備がだいぶ整っており、白としては黒の攻撃を受け流せるかどうかまで読み切らないといけません。

この局面におけるポイントをまとめてみます。

・R2つとQが黒キングに向けられており、h5と突ければ黒キングを追いつめられる可能性がある
・一方で黒が手抜いた場合、黒に2手の余裕ができる(h5→hxg6としないとチェックが難しい)
・また、黒キングはf8からの逃走経路を用意している
・黒からすぐにできる手は無いが、将来的にRxc3→Qxa2+という強力な攻撃筋を残している。しかもその影響で浮いているh1の白Rがスキュアーにより落ちる可能性
・白のQがうかつに動くと黒の攻撃が炸裂する
・状況によりRgc8の援軍から総攻撃も可能

まとめるとこんな感じでしょうか。非常に複雑な状況で、僕もかなり悩みぬきました。

本譜は23.Rgg1と下がりました。将来的にRが落ちることを考え、守りに入った手でしたが、この手が悪手。23...Rgc8とし、黒の攻撃態勢が整いました。
24.h5としますが、24...Rxc3でメイトスレットになり、あとはa2を突破して勝利!一瞬出来た1手の隙を逃さず、なんとか勝ち切りました。
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正解は、23.h5でした。黒が用意した逃走経路が必ずしも完全なものではないところがポイントでした。
以下↓のように進みます。ポイントはポーンテイクがチェックになるところですね。
23.h5 Kf8 24. Qh6+ Ke8 25. hxg6 Rxc3 26. gxf7+ Bxf7 27. Rxg8+ Bxg8 28. bxc3
5R-5.jpeg

この局面は白のほうが流石にやりやすいでしょう。黒もクイーンサイドにキングを逃がせば戦えるので、評価は難しいところではありますが。


しかしなかなかドラゴンらしい、面白い試合となりました。

棋譜はこちら


なんとか激闘を制し、最終戦を迎えます。この試合でへとへとになってますが、もう1試合。最後の力を振り絞って臨みます。

3日目(後半)編につづく
posted by やぶこーじ at 01:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする