2016年01月12日

完全なるチェックメイト -PAWN SACRIFICE- 視聴感想

こんにちは。今日は一気に冷えましたね。都心でも初雪が降ったそうで。

さて、先月25日に公開された、『完全なるチェックメイト』を昨日TUCCメンバーと一緒に観賞してきたのでその感想というか、思ったことを書こうと思います。

以下ネタバレ注意

当日、都内で上映しているのは日比谷のTOHOシネマズしかなく、少し不便でした。メジャーではないので、仕方ないところではありますが・・・。

僕自身、以前NHKの番組でフィッシャーの生涯を扱っていたのを観たことがあったので、それとどのように描かれ方が違ってくるのかが一番の関心ごとでした。

僕が最も印象に残ったのは、フィッシャーの奇人っぷりが克明に描かれていたこともそうですが、レイキャビクにおけるマッチでのスパスキーの描かれ方でした。卓球室で試合をさせろというフィッシャーの要求をなぜ呑んだのか個人的に謎だったのですが、「断ったら試合放棄されて自分の手でフィッシャーを始末できない」という勝負師としての強い思いが根底にあると知って凄く納得できました。スパスキーがチェス盤を蹴りあげているシーンが印象に残っています。

ところで、この映画の原題は『PAWN SACRIFICE』ですが、結局この題名は作中にどう反映されているのか?という疑問が湧き、一緒に観た人たちで話しました。いくつか意見が出ましたが、

フィッシャーは連れてこられたチェスクラブでポーンサクリファイスをした結果負け、その負けが原動力となり強くならねばならないという強い思いを持ち、トッププレイヤーにまで上り詰めた。最初の一見小さな負け(犠牲)がもととなり展開(強くなろうとするきっかけ・スピード)が速くなったということではないか。

というのはなかなか説得力がありますね。
僕はというと、

フィッシャーはポーンの比喩となっているのではないか。ポーンが最後プロモーションして最強の駒クイーンになるように、フィッシャーも最後には最強のプレイヤーになった。だが、その強さ故にアメリカの冷戦政策の駒として利用され、政治の犠牲になった。

と考えました。「サクリファイス」をチェス的な意味ではなく、純粋な犠牲として捉えたという感じです。どのような捉え方が正しいのか分かりませんしそもそも正解があるのかもわかりませんが、原題の意味を考えるのは非常に面白いと思います。

邦題の方はチェス用語で最も有名な「チェックメイト」を使ったのかなという程度にしか考えていませんが・・・。

とにもかくにも、チェス史上もっとも有名と言ってもいいフィッシャーを描いたこの映画はチェス勢なら見てみると面白いと思います。他のゲームをする方も、共感できる部分は多いのではないでしょうか。
個人的にスパスキーとのマッチ後も描かれていたら面白いなと思いましたが、そこまで描くには2時間は短すぎますね。1シーンだけでも良いから日本にも来たことも描いてほしかったなと思ったり。

観賞記は以上になります。ではでは
タグ:映画 チェス
posted by やぶこーじ at 13:00| Comment(0) | チェスネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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